岡山市の給食事業/PTA参画に暗雲


岡山市のPTAが参画した給食事業に暗雲がさしかかっている。


1、【共産党が撤回申し入れ】

 岡山市立小・中学校4校の学校給食を民間委託、PTA参画方式にする問題で、共産党市議団(田畑賢司団長、3人)は31日、山根文男・市教育次長に、4校にあてた試行決定通知の撤回を求める申し入れ書を手渡した。

 申し入れ書によると「PTAの総意を無視した決定と通知であるため、各PTA組織に大混乱と対立が生じており、断じて容認できない」としている。<毎日新聞 岡山地方版8.1>


2、【試行予定校の富山中PTAが反対】

 学校給食に関して岡山市教委が、保護者と給食調理員が調理する「PTA参画」型の試行を、九月から市立富山中で実施することを決めたことに対し、同中PTAは二日までに、「一方的かつ性急で了解できない」として、戸村彰孝市教育長に慎重な対応を求める文書を出した。

 市教委によると、七月中旬以降、PTA参画の試行に向け、同中PTA役員の一部と戸村教育長らが話し合った上で「了承を得た」と判断し、同月二十七日に同校に通知。保護者からの給食調理従事者の推薦を求める依頼文も出した。

 ところが、同中PTAが一日夜に開いた全委員会で「突然の決定はおかしい」「PTA参画と委託の違いは何なのか」などといった批判の声が相次いだ。

 このため、同中PTA役員は「同意を得られない」と判断。一方的に試行実施を決定した市教委の手法は「保護者、子供はもとより、市民の不信と混乱をあおり、九月試行には協力できない」とする文書を戸村教育長に出した。

 市教委は、対応を検討するが、戸村教育長は「話し合いは進めるが、仮にPTA参画が実施されなくなっても、二学期以降の給食は続ける」と話している。

 市教委は二月、給食問題を考える市学校給食運営審議会が出した中間報告を受け、調理のPTA委託などを含む改革案を発表。同中などを試行実施校として九月からの導入を目指していたが、PTAから同意が得られなかったため、委託は一時断念。七月下旬、代替案としてPTA参画の試行を決めた。
《読売新聞 大阪朝刊8.3》


昨年11月、給食の民間委託の方向が決まってから、共産党系が強いと言われる市現業職員組合が当初から反対していた。
 今回の富山中PTAの反対も、保護者の不安が煽られた結果であろう。

審議会を公開にし中間答申と言う形で時間を置いての試行であったが、一般会員にとっては唐突の印象があったのであろうか。
それとも、
新聞報道の内容(保護者、子供はもとより、市民の不信と混乱をあおり、九月試行には協力できない」)という文章の調子から判断するとなんか政党が下書きした文章のようにも見えるし、先の共産党の申し入れに連動しているようにも見える。
実態はどうなのだろうか
特に、お母さん方に途中の経緯がその都度充分過ぎるぐらい説明されたのであろうか。
PTAの場合、説明しても中学校の場合、新年度になれば3分の1が新しい会員になるわけで、再度最初から説明しなければならなくなる。
推進してきた役員も交代する。
そんなことで、継承する事の難しさがあらためて浮き彫りなった。
役員の一人は、単Pへの説明会回りをやったあと、自分の仕事をするわけで、徹夜を幾晩も重ねていると聞いた。
 これらの労苦も充分に伝わっていなかったのではないか。
やはり、これからはインターネットなどでの情報公開と掲示板による意見の擦り合わせなども考えて行く必要ではないだろうか。
計画が具体的になるに従って、担当になる人と、なれなかった人との間の軋轢。
あの人が作るんではうちの子どもには食べさせられないなどの低次元の反応もあったとか。
しかしながら
市職員を使えば、1時間5000円にもなる人件費にもなるものをそのまま継続するのが良いのかどうか。
有効なお金の掛け方なのかどうか。掛けるだけで良質の給食が確保できるのか。
民間委託は時代の趨勢であろう。
その中で、PTAが給食の内容に参画するのは当然の事だろう。
民間委託の弊害を無くすために、PTA参画方式を考えたわけだが。
現状維持志向が強い一般会員に対する説明の困難さは最初からあった。
現役のPTA役員などには、陰に陽にいろんな形で各方面からの働きかけがあったようだ。
岡山地区のPTAの皆様には冷静で賢明な判断を求めたいところである