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企画[持論直論]関屋勝興・宮崎市ホテル旅館組合長/宮崎へカジノ誘致=「座して死待てぬ」危機感


南日本新聞社 2000.09.14 朝刊 (全1575字) 
 宮崎県の観光関連十七団体が今月四日、「宮崎国際観光・リゾートの活性化促進について」と題する陳情書を県知事や宮崎市長、県・市議会に出した。「宮崎の伝統的な基幹産業の観光・リゾート産業が危機的な状況に直面するなど宮崎経済全体の活力の低下が懸念されている」とし、カジノ誘致を図るため合法化に向けた取り組みを展開するなど六項目の”打開策”を要望している。陳情の呼びかけ人の一人である宮崎市ホテル旅館組合(会員数五十九)の関屋勝興組合長(58)に、いきさつや観光振興のあり方などについて聞いた。(宮崎支局・中島裕二郎)

 ―宮崎県内の観光・リゾート産業がこれまでにない危機に直面していると言われますが。

 「景気の影響もあるでしょうが、観光客が激減し、業界では転廃業も続いています。家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)騒ぎで鹿児島からの修学旅行のキャンセルが相次いだのも打撃でした。七月のサミット外相会合で一息ついたとしても、来県者は観光客ではなくてコンベンション関係者。観光統計では、毎年何百万人という観光客が来ている計算ですが、中身は純粋に観光だけの人もいれば、会議出席者やビジネスマン、スポーツ関係者などさまざまです。減る観光客の分を補っているのが、そうした人たち。他県からみれば、宮崎はもはや観光地といえなくなっているのではないか、とさえ思います」

 ―観光地と言えないとなれば、基幹産業がなくなることにもなります。

 「往年の新婚旅行や修学旅行ブームの再現は、もはやあり得ない。新婚旅行は沖縄やグアムなどに移り、いまは海外の時代。ブームほど怖いものはありません。これから箱モノやテーマパークを造るのは無理な話で、できても再生にはつながらないでしょう」

 ―それにしてもなぜカジノなのでしょうか。唐突な感じを否めませんが。

 「六つの陳情項目の中にある国際会議や国際的なスポーツ大会の積極的な誘致、宮崎空港の国際定期路線の開設促進などに比べれば、浮き上がったように見られますが、思いつきではないのです。サミット前から、その後をどうするのか、観光業者など個々人の間ではカジノの話も出ていました。話し合いを進める中で集客のための施設として必要だとの結論になったのです。そうすれば人が集まり、宿泊者の増加にも結びつく。観光全体が潤う」

 ―「カジノは不健全」という声があります。

 「それは違うと思います。ラスベガスは不健全でしょうか。周りにホテルができ、いまや世界を代表するコンベンション都市です。カジノは先進国など百カ国以上で許可されている立派な娯楽施設。身近なところでいえば韓国のソウル近郊にあるウオーカーヒル。私も行きましたが、全くそういう感じは持ちませんでした。青少年への影響については、入場は許可しないなどの対策を立てればいい。”太陽と緑”でやってきた宮崎の観光が立ちゆかなくなったいま、カジノは観光の付加価値を高める手だて、集客の武器なんです」

 ―他県にもカジノ誘致の動きがあるようです。

 「東京や沖縄、北海道であるようです。サミット誘致に最初に名乗りをあげた宮崎ですから、早く手を挙げようとなったわけです。サミット外相会合の成功で、宮崎は世界第一級の国際コンベンション・リゾート地として発信することができました。来年は一万人規模の全国高校PTA連合会大会などの開催も決まっており、当面は会議都市として充実を図ることが回復への道ではないかと考えています。そうした意味からもカジノは交流人口を増やす手段になります。私たちはこのまま座して死を待つわけにいかないのです」

 ●せきや・かつおき氏 1942(昭和17)年3月26日生まれ。宮崎市出身。都城泉ケ丘高から千葉工大卒。名古屋市で6年半ほど会社勤めをしたあと家業の旅館を継ぐ。スポーツランド宮崎推進協議会副会長。

宮崎市にカジノを設置するとの案が出てくるまでにはそれなりに検討を重ねた結果であろう。
その気持ちは痛いほどわかるのであるが。
私も仕事で二回ほど宮崎には行った事がある。
観光地としてはさびれた感じがしたことを覚えている。
カジノが起死回生のさくになるかどうか。
近くには韓国のソウル近郊にあるウオーカーヒルなども競争相手として控えている。
そして、日本人相手のカジノだとすると、後背地にそれなりのお金が自由になる層が存在しなければならない。
大阪や、東京の人が宮崎に足を向けるのか、ラスベガスへ行ってしまうのか。
ラスベガスに匹敵するだけの投資が可能なのか。
各地のテーマパークが赤字化、廃業化するなかで成功させるのは至難の技のような気がする。
子ども達への影響も無視できない。
来年は一万人規模の全国高校PTA連合会大会が開催されるようだが、カジノの問題も討議されるのであろうか。
是非討議の中にいれていただきたいものである。
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