授業料はバイトで/千葉・公立高事務長会
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「授業料滞納者にバイトさせなさい」 千葉・公立高事務長会がマニュアル、変更

2001.10.31 読売新聞社 東京朝刊 35頁 (全436字) 


 千葉県の公立高校事務長会(秋葉裕会長)が、授業料を滞納した生徒にアルバイトを勧告することなどを記載した「滞納対策マニュアル」を作成していたことが三十日、分かった。秋葉会長は「アルバイトは選択肢の一つとして示したものだが、『勧告』という表現は不適切だった。変更を検討したい」としている。

 マニュアルは今年三月に作られ、同会に属する計百八十二校の事務長に配布された。未納一か月の場合は「未納者一覧表を作成し、担任に協力を依頼する」、滞納六か月は「退学処分を告知する」など、滞納期間ごとに六段階に分けて対応策を明示。アルバイトについては、滞納期間を示さず、滞納者が出た場合、校内に「授業料納入促進委員会」を設け、学校側が生徒にアルバイトを勧告するよう求めている。

 秋葉会長は「不況で働きたくても働けない親も多いので、生徒のアルバイトを選択肢として挙げたが、『勧告』は強要ととられかねず、反省している」と釈明。県教委は「不適切で誤解を招くので、表現を改めるよう指導したい」としている。


【一言】
読者の皆様はお元気でしたか。少し忙しかったのとトピックいえる出来事もなかったので暫く掲載を休ませて頂いただきました。

「授業料払えなければ、アルバイトをしてでも払え」とは、何とも考えさせられる問題である。
高校進学が当たり前の時代が続いて、なかば義務教育化している現状で
授業料を払えなくなった親の悔しさと悲しみはいかばかりであろう。
しかし、一時代前には親の経済的な理由で高校に進学できない子どもが大勢居た。
貧しい家庭の子どもは進学するにはアルバイトするか、定時制高校に進学するのが普通であった。

奨学金の拡充も必要であるが。
いま、教育の中で「生きる力」とか勤労体験とか叫ばれている。
新学習指導要領でも、ボランテイア教育なども言われている。
聞くところによると、アメリカでは高校生のアルバイトは当たり前となっているようである。
ベビーシッターや家のペンキ塗りなど勤労することが尊ばれていると聞く。

良い家庭の子どもでも、大きくなったら自分でお金を稼ぐことが奨励される。
大学へも殆どが、自分でローンを組んでそのお金進学し、就職してからそのローンを払いつづけるのが普通であるそうである。
それが、企業家精神として、アメリカの発展の元になっているように思う。

自ら運命を切り開くことを教えることはとても大切なことである。
日本では、いつまで経っても親掛かりで、フリーターをやっているような現象が出ている。
教育の失敗であると言わざるを得ない。

そろそろ、社会の厳しさを子どもの内から教える方向に行くべきではないだろうか。
楽をするために学校に行くのではなく、社会に貢献できる人間を作る人間教育が望まれる。

そこで、今回の事務長のマニュアルが、強欲な金貸しの取立てのように非難されているが
単に滞納金を解決するためだけの事であれば問題であるが、
教育的に取り組んでみる機会と捉えるならば別な展開もあるのではないか。
教師も、授業料を払えない生徒に対して、愛情深く励まし、困難を乗り切る力を与えてもらいたいものである。
単に、知識を売るだけの教師にはない熱血教師がのぞまれる。

子どもたちにも、今の試練を乗り越えて頑張っていただきたい。既にその力は与えられているのだから。
かわいい子には他人の飯を食わせると言うこともそろそろ復活させる時期かも。
世界大不況は目の前に来ているかもしれない。
生きる力を養うのは今であるような気がする。

(平成13年11月3日)


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