PTA雇用の司書等が労組結成

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少子化で会費減、PTA雇用職員が労組 賃金カットに対抗−−鹿児島

2002.06.20 毎日新聞社 西部夕刊 6頁 社会 (全775字) 


 鹿児島市の小中学校で、PTAに雇われている女性事務職員約80人が20日夕、労働組合「ひまわりユニオン」を結成する。20〜30代が多い職員たちは図書室や事務室で働いているが、少子化によるPTA会費の減少で賃金カットなどを迫られたため、団結して身を守ることにした。厚生労働省賃金福祉統計課は「PTA雇用の職員の組合は把握していない」と話している。

 市教委などによると、市内90小中学校のほぼ全校に「事務補助」「司書補」の肩書で各1人がいる。約40年前に置かれ、PTA会費の処理などをしていたが、今は学校事務も行う。給与の原資は市がPTAに交付する1人年間約210万円とPTA会費。年収は最高300万円程度という。こうした雇用形態の職員は170人で、全国の市町村で最多。

 市内の小中学生数は、02年度で4万9600人とピーク時の85年度から3割以上減った。目減りしたPTA会費の6割を職員の人件費が占める小規模校も出ていて、各PTAは4年前から賃金カットなどを求めるようになった。

 職員たちは1年ごとの契約更新でPTA会長らと個別に交渉するが、賃金カットを通告されても拒否は難しかった。抗議して「嫌なら他の仕事を」と言われた例もあり、解雇の不安もあった。このため、組合の旗揚げを決めた。未組織労働者の組合「連合かごしまユニオン」に加入し、当面は1年契約の廃止と社会保険への全員加入を目指す。委員長に就任予定の福田瑞代さん(31)は「安心して働けることだけを願い、みんなで結束しようと思った」と話す。

 職員たちの悪条件について、市PTA連合会の武田敏郎会長は「学校の仕事をしているのだから、本来は公費で全額みるべきだと思う」と話す。一方、鹿児島市教委の東寛治・学校教育課長は「現状で良いと思わないが、市財政も厳しく、即座の解決方法はない」と言う。 


【ひとこと】
この件は、南日本新聞社と毎日新聞社が取り上げている。
PTAが雇用している職員がこんなに居るなんて初耳の人も多いのではないか。
高等学校のPTAになると職員を雇用しているところもあるようでるが
小中学校のPTAで職員を雇用しているところは珍しいのではないだろうか。
PTAの事務といっても殆どはPTA会員である教員(教頭先生など)が片手間でやっているところが多いのではないだろう。
鹿児島だけの特殊形態ではないだろうか。
この際、学校事務は市の職員にした方が良いのではないか。
20台、30台の若者を不安定な雇用条件に置くのは問題があるのではないだろうか。
特に、司書については文化的な面を担っているのであり重要な職種である事をきちんとさせる必要があるのではないだろうか。
先日も、船橋市で特定の著者の書籍を廃却処分にした事件があったがやはり正規の図書館学の資格を取った人が不安定な雇用条件下で働くのは問題があるだろう。
PTAが何をするのかハッキリしていない事にも問題がある。
やはり役割をはっきりさせる必要があるだろう。


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