作る会教科書採択/愛媛県教委

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中高一貫校に扶桑社版採択 知事発言影響ない 教育長否定 県教育委員会見

2002.08.16 愛媛新聞社 朝刊 総二 (全1275字) 


【委員の主体性に疑問】

 来春開校する県立中高一貫校に扶桑社版を採択した県教育委員会委員は十五日の定例会後、県庁内で会見した。最も注目された、加戸守行知事の発言の審議への影響について、吉野内直光県教育長は「一切ない」と否定した。

 加戸知事は昨年、吉野内教育長に「扶桑社版がベスト」と伝え、今年五月にも西条市での講演で、教科書採択を「県政最大の課題」などと述べた。

 会見では、吉野内教育長が「影響は一切ない。われわれの責任と権限でやっている」と強調。井関和彦委員長も「知事の意思表示は報道で知っているが、そのために扶桑社版に決めたということはない」と言明した。

 各委員は一人ひとり、扶桑社版に決めた理由を述べた。多くの委員はあらかじめ用意したメモを読みながら、似通ったコメントに終始。個々の委員として真に主体的な判断がなされたのかどうか、疑問を残した。

 二〇〇五年の公立中学校の採択への影響については、吉野内教育長は「分からない」とした。

 十五日の県教育委員会定例会で、中高一貫校で使用する中学歴史教科書は全会一致で扶桑社版に決まった。同教科書の採択理由などに関する教育委員六人のコメントは次の通り。

【県教育委員6氏コメント】

【日本の教科書は日本の問題だ】

 【井関和彦委員長(伊予木材社長)】 どの国でも光と陰がある。義務教育の生徒には、陰の部分はやや抑えめにし、光の部分をより力を入れて教えるのがよい。日本の教科書は日本の問題で、中国や韓国から、とやかく言われる筋合いでもないという気がする。

【過去の事柄から教訓得てほしい】

 【川本俊明委員(元高校長)】 過去の人々の考え方を今の視点で一面的に断罪したり、美化したりするだけで歴史教育になるのだろうか。多面的、多角的、自由な目で歴史を学び、過去の事柄から教訓が得られたら、それが歴史教育になる。

【主体的に歴史を学ぶ意欲が出る】

 【星川一冶委員(丸住製紙社長)】 扶桑社版の教科書で日本の歴史に興味や関心が高まり、歴史を主体的に学ぶ意欲が出てくる。このような生徒が日本と世界の懸け橋となり、国際社会で主体的に生きる日本人としての自覚が養成される。

【日本文化理解で国民の自覚育つ】

 【飯尾育子委員(元小学校長)】 扶桑社版は冒頭で日本美術作品の価値に目を向けさせ、日本の文化を重視した記述をしている。日本人が創造してきた文学や美術などの芸術文化を理解し、誇りを持つことは国民の自覚を育てる上で重要だ。

【今の考えで歴史判断はよくない】

 【山口千穂委員(西宇和郡PTA連合会副会長)】 親として、子供たちにどの教科書で歴史を学ばせればいいのか勉強した。歴史的事実を今の考え方で判断するのはよくない。子どもたちには、歴史上の人を温かい目で見て、学んでほしい。

【学習指導要領の目標に最も沿う】

 【吉野内直光教育長】 「わが国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」などとする学習指導要領の目標に最も沿っている。人物学習を通し、日本の歴史への興味や関心を高め、愛情を深めさせようとする工夫がなされている。


【ひとこと】
このニュースについては、各社が取り上げているが、地元愛媛新聞社の報道を見てみた。
この記事を書いた記者はいわゆる戦後教育でそだった記者で多分に、反対する側の影響を受けた人物に見受けられる。
しかし、各委員の発言要旨を載せているのは地元ならではの事である。
見出しにある主体性がないとの根拠がどこにあるのかこの記事からは読み取れない。
いわば記者個人の趣味によるレッテル貼りなのかもしれない。
作る会の教科書は、採用される前に市販され、60万部ものベストセラーになった。
昨年は、例によって、一部新聞社による、中国や韓国への煽り活動によって、中国や韓国からの外圧と一部過激派による教育委員への脅迫活動や抗議FAX攻勢による不採択運動によって採択が妨害された経緯がある。
異様な雰囲気の中で韓国との交流会を取りやめるPTAも続出するなどの混乱が続いた。
しかし、韓国や中国が騒ぐほどに日本では関心が持たれていないのが現状ではないだろうか。
賛成にしても反対にしても、現在使われている教科書を読んで見る必要があるのではないだろうか。
PTAにしても政治問題化している問題にはタッチしたくないという意向から教科書の中味についての勉強会などを行っているところは殆ど無いのではないだろうか。
教科書の採択が国ではなく、地方の教育委員会に任されている事を考えるともう少し保護者が教科書の中味について関心を持つ必要があるのではないだろうか。
今回も教育委員の中PTA関係者が入っている。
前回の東京都教育委員会でのPTA出身委員の安本さんの意見は「こどもに見せたら字が多い」と言われたことを理由にしていたが。
まことに現代の一部保護者の意見を代表するものであるが、結果絵や図表の多く薄い教科書が横行する事になった。
現在の教科書の驚くべき薄さは一面では、学校五日制に伴う学力低下にも繋がるものである。
それに引き換え「【山口千穂委員(西宇和郡PTA連合会副会長)】 親として、子供たちにどの教科書で歴史を学ばせればいいのか勉強した。歴史的事実を今の考え方で判断するのはよくない。子どもたちには、歴史上の人を温かい目で見て、学んでほしい。」はまともな意見であろう。
教科書は薄ければよいと言うものではない、特に歴史については、色々な見方を多面的に取り上げるにはある程度のボリュームが必要だろう。
年代を覚えるだけの歴史ではつまらない。
先の戦争についても、戦後占領軍が神道指令で大東亜戦争と呼ぶことを禁じて以来太平洋戦争と呼ぶことが強制されてきたが、作る会の教科書では「大東亜戦争(太平洋戦争)としている。
民族の歴史はやはり強制ではなく自由な見方が許されるべきだろう。
我々の世代は、占領軍の押し付けた教科書と歴史の見方を強制された来たので歴史について誤った見方になっているかもしれない。
本当の日本の歴史を知るためにも教科書を読み比べて見ることも必要だろう。
この決定が8月15日の日本降伏の日になされたのも意味深長である。
また、我々は、韓国および中国における言論の自由が抑圧された形での歪曲された歴史しか教えられていない事実も教慮しなければならないのではないだろうか。
国定教科書で一面的な歴史観を教える事、特に、政治目的でを嘘も本当もない交ぜにした宣伝文書もどきの教科書で教えられている事も知るべきであろう。
とくに、他国(日本)に対する憎悪の醸成を目的とした編集方針であることも知るべきだろう。
日本の一部マスコミの迎合も厳しく嗜めて行かなくてはならないと思う。

次の記事は同じ愛媛新聞の載った記事(投書欄?)である。
愛媛新聞もなかな懐が広いと思った。ご参考までに。

[門]扶桑社版賛成、戦争起きない 鎌倉市 赤松順太(71)

2002.08.17 愛媛新聞社 朝刊 こだま (全397字) 


 ◇かねて予想されていたことだが、県立の中高一貫校での、扶桑社版歴史教科書の採択が、十五日決定したとの報に接し、欣快(きんかい)に堪えない。毅然(きぜん)として正当な権限を行使された、県教育委員会の各位に対し、遠隔の地より感謝をささげたい。

 ◇それにしても反対派の人々は、何をもってこうしたことに騒ぎ立てるのだろうか。韓国の有識者が書いた「親日派のための弁明」という本をご存じか。今回採択された歴史教科書と同じような歴史観に基づいて書かれている。翻訳がすでに発売中だが、韓国では発禁になっている事実をご存じか。

 ◇歴史教科書採択への、賛成反対の論議は尽くされていると思う。日本が再び戦争に訴えて、他国に侵入するなどと信じている人は、世界中探しても見つかるまい。反対派の人々よ、あなたがたは、本気でそう信じておられるのか。少し目を広く世界に向けて、自分の位置を確認されるようお勧めしたい。(無職)


注)「親日派のための弁明」は発禁ではなく、ポルノ並みの有害図書として未青年購入禁止に指定されている。
作者の金完燮(キムワンソプ)氏は出国禁止になって訪日が出来ないでいる。
最新の読書ベストセラー調査によると3位から5位にランクされている。


こんな記事もある。

韓国 作家の金完燮氏を起訴

2002.07.27 産経新聞社 東京朝刊 7頁 国際面 (全252字) 


 韓国のソウル地検はこのほど、日本の韓国統治の歴史を肯定する著書で話題になっている「親日派のための弁明」の著者、金完燮氏(三八)を「死者に対する名誉棄損」の罪で起訴した。当初、適用が検討された「外患罪」ははずされた。

 起訴内容は著書を出版する前の昨年七月、インターネットを通じて発表した十九世紀末の王妃・閔妃などに関する記述が名誉棄損にあたるというもので、閔妃一族の子孫から告訴されていた。

 著書自体は告訴、起訴の対象になっていないが、金氏は「著作活動に対する圧力だ」と反発している。(ソウル 黒田勝弘)



結構おそろしい国ですね、韓国って!

(平成14年8月17日 金山 武)


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