犯罪危険地図作り/東京葛飾区青少年委員会

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「犯罪危険地図」作り防犯 冊子のマニュアルに−−葛飾区青少年委 */東京

2003.06.18 毎日新聞社 地方版/東京 23頁 (全904字) 


 ◇推進委員制度スタートへ

 ◇子供アンケもとに地域ぐるみで守る

 地域ぐるみで子供を犯罪被害から守ろうと葛飾区青少年委員会は、子供からのアンケートをもとに地域住民が「犯罪危険地図」を作り、改善策を話し合う仕組みをまとめた冊子「子どもを犯罪から守る活動マニュアル」を作成した。アンケートの仕方や地図作りのノウハウなどを網羅。マニュアルのもとになった市民講座を主催した同区亀有社会教育館は、今夏にも参加者らによる「子供を犯罪から守るまちづくり推進委員制度」(仮称)をスタートし活動を区内全域に広げていきたい考えだ。【鈴木玲子】

 マニュアルは地域の犯罪多発ポイントを明らかにし、犯罪を誘発させる環境について考え、問題解決に向けて地域で取り組んでいくのが狙い。

 同館で昨年9月から講座が行われ、同区立小中学校のPTAなど5団体が参加した。千葉大学の中村攻(おさむ)教授=地域計画学=が講師となり、地図作りや改善策の検討方法などを伝授した。

 参加者たちはその後、地元の計9小中学校の小学4年から中学3年までの児童、生徒にアンケートを実施。無記名で「知らない人に殴られた」とか「ちかんに遭った」など具体例や場所を挙げてもらった。マニュアルでは、子供のプライバシーをどのように守るかなど、アンケートの際の注意点なども挙げている。

 参加者たちはグループに分かれ、子供たちが被害に遭ったと指摘した公園や道路、商店街や駐車場などを実際に歩いて、その場所をチェックし、「犯罪危険地図」を作製した。大人は気が付かないものの子供たちが危険と感じている公園があったり、駐車や植え込みが高くて死角になっている場所なども意外に多かったという。作成した地図をもとに、行政や警察などに働きかけ、薄暗かった公園の木の枝を切って見通しを良くするなどすでに改善された公園もあるという。

 今年度の講座は今月28日から計6回開催する。小菅哲朗・同館社会教育主事は「地域住民のやる気が子供たちを犯罪から守り、地域交流にもつながる。子供が危険な目に遭った場所をとにかく地域の大人たちが知ることが重要だ」と話している。問い合わせは同館(電話3603・9211)。 


一言
 子供の安全を図るには、周囲の大人が関心を持つことが重要である。
私も、中学校のPTA会長のときに危険地図作りを提案したことがあったが、学校の秘密主義で実現しなかった事がある。
PTAでも従来、交通安全の面から保護者による通学路点検などの行事が行われてきたが。
今回は、警察や学校の生活指導担当教諭などの大人側だけではなく、こども達が危険を感じている箇所をアンケートで取ってまとめる点で新しさがある。

こどもを取り巻く危険は、交通事故だけでなく犯罪に巻き込まれる事件も多発している。
危険箇所を把握しただけでなく、街頭を設置するとかの環境整備活動や、「こども安全110番の家」などを危険箇所に重点配置するなどの有効利用が望まれる。
このような活動はとかく単発で終わることもあるので継続しておこなう仕組みを考える必要もある。
葛飾区の取り組みは、PTAにとっても参考になるのではないだろうか。

平成15年6月21日(金山 武)


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