林業体験学習/山形県村山市の中学生

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私の主張 中学生と共に林業体験学習

2003.08.01 山形新聞社 夕刊 6頁 オピニオン (全623字) 


村山市 結城チヨノ 60歳

 村山市山の内の国有林にあるふるさと教育の森で、森の大切さを伝承する教育を目的に、植林や下刈り、施肥などの林業体験学習を村山市全中学生を対象に行い、今年で二十二回目ということでした。

 二男が中学一年のとき、村山市葉山の樽石山にPTAの役員が引率して植林に参加した記憶もあります。

 教育の森での三日間は、森の探検隊の樹木医と一緒に指導員として案内させていただき、関係各位に感謝申し上げます。

 午前中は、森の探検隊「野草をたべよう」、バードウオッチングなど、五感を通して六つの選択型体験コースに分かれ、草玉を作ったりしました。午後からは、広い原野に全中学校の生徒が散らばり、丁寧に植林を行いました。その光景は心の和むひとときでした。村山市の生徒たちは、大自然に恵まれた中で活動でき、本当によいことだと思いました。

 今年は新緑の下で、各学校の生徒同士がお会いしましたが、来春からは統合教育になります。ふるさと教育の森での楽しかった思い出を糧に、限りない未来に向かって皆さん仲良く勉強できることを願ってやみません。

 参加した生徒さんたちからのたくさんの感想文を添えて、村山市からお礼の文章を頂き、心と心の連帯感がほのぼのと伝わってくる感じがしました。出会いは良かったのですが、最後の三日目は、名残惜しい気持ちでいっぱいでした。村山市の全中学校の生徒さんたちと一緒に行動できたことに心より感謝申し上げます。


一言
私も、6月から群馬県の職能課が実施している「NPOビジネス科」に受講生兼講師で参加させていただいている。
その中で、環境問題の大切さを再認識させていただいた。
私は参加しなかったが、伊勢崎市のNPO法人「環境ネット21」に実習で参加した受講生の報告を聞く機会があった。
実習は「家庭からの生ごみの回収」、分別(生ごみ処理機で処理できない異物を選り分ける作業)、生ごみ処理機での処理、堆肥の運搬と、実験農場への堆肥の撒布など一連の作業を実施したとのこと。
「特に辛かったのは、生ごみの中から異物を取り出す作業でこの暑さと臭気で「死ぬ思い」であったとのことであった。
日頃何げなく捨てている塵を、環境にやさしく処理しようとするとすると、大変な労力と苦労が伴うことを実感し、これからは塵の分別に積極的に協力したいと思います」。
との報告であった。
やはり人は体験しないと実感がわかない。
中学生の体験学習も、簡単な子供達に出来るものからでも実体験させる事は大切なことであろう。
本当は苦労の体験もあると良いのだが。
安全に注意しながら、林業の大変な面も学習して欲しいものである。
最近群馬県庁に出入りすることがあったが、歩道の敷石の変わりに間伐材を引いてある場所があった。
森林を育てるには、間伐材の販路の拡大も一方で考えなければならない。
一時の割り箸追放運動で、間伐材の「割り箸」への販路が閉ざされたと聞く。
森林はただ保存するだけは、破壊されてしまう。
人が手を入れてこそ、良質な森林が育つのでである。
最近のニュースで、山菜取りや野草の採取のお陰で、山が荒れていると聞く。
山菜取りや野草採りも最近では職業化していて根こそぎ取ってしまうことにより
絶滅の危機に瀕しているという。
そのような事を防止するためにも子供のうちから、自然に親しむと同時にマナー教育も行う必要があると思う。
山形県に限らず、全国で是非、中学生の体験学習に林業体験学習を取り入れていただきたいと思う。

金山武(平成15年8月3日)


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