PTA全員が脱退/高知の高校

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大方商高で卒業式  保護者代表祝辞なし  校長「単位制は挑戦」=高知

2004.03.02 読売新聞社 大阪朝刊 33頁 (全414字) 


  昨年十一月末、単位制普通科への改編計画に反対してPTAの保護者全員(百七十九人)が脱会した県立大方商高の卒業式が一日、同校で行われた。学校は池本稔・前PTA会長への来賓案内はせず、保護者代表の祝辞がない異例の卒業式となったが、混乱はなかった。

  式では、卒業生五十九人と在校生、保護者約五十人を前に、橋村俊英校長が単位制について「新たな挑戦」と強調。小橋秀樹同窓会長は改編問題で「保護者に不安と動揺を与えおわびする」と述べた。

  来賓には県教委や小中学校関係者ら十六人が出席したが、例年のPTA会長祝辞は代読もなく、PTA脱会後に結成された「存続育成会」の役員一同の祝電が紹介された。PTA会長不在について保護者の一人は「寂しいが経過から仕方がないのでは」と言い、早期の正常化を求めた。

  橋村校長は「存続育成会は学校外組織なので案内はしなかった」とし、池本前会長は「保護者会である存続育成会を認めてもらえない以上、修復は難しい」と話した。


?一言?
 PTA全員が脱退、各地で校長が自殺というニュースが流れる中、元気な校長さんがいた。せめてもの救いである。
県立だから、県教委の命令なのか、校長の発案なのか。
経緯を地元の高知新聞で調べてみた。

少子化などで今までの商業高校が立ち行かず、昼夜開講型の定時制・単位制高校への改編が県で検討され改変されることになった。
県は説明会を開いたが、埒があかず。
そこで保護者側は、大方商業高校(幡多郡大方町)の保護者や同窓会でつくる「大方商業高校存続育成会」を作り
そのメンバーが平成15年10月14日、県教委が計画する同校の定時制単位制高校への改編に反対する請願書を、七千五百七十六人の署名簿とともに大崎博澄県教育長に提出した。
その後、昼夜開講型の定時制・単位制高校への改編が決まったことを受けて、同校PTA(池本稔会長)は平成15年11月21日夜、臨時総会を同校で開いた。「県教委や学校側の手法は納得できない」として、橋村校長を不信任とし、全保護者がPTAから脱会する内容の決議を承認する異例の事態となった。ようである。

もっともその時の保護者の出席者は40名ぐらいだったが、規約に定足数の規定がなく、PTA全員脱退と校長不信任決議は有効とされた。
まあ、NHKで大河ドラマで土佐の坂本竜馬が出てくるが彼のような柔軟な発想ではなく、「土佐のイゴッソウ」という頑固というか一度決めたら引かない面がでて全員脱退に進んでしまったようである。

 高校の存続問題は各地で問題なっている。高校に限らず小学校などでも統廃合の問題が起きている。
教育委員会側の秘密主義で全部決まってから、説明会を形どうりに開いて、押し通すというやりかたが、問題の解決を難しくしている。
 県教委も秘密主義ではなく、事前に計画の段階から保護者や、地元関係者を参画させて、計画を作り上げるという方法はとれないものだろうか。
存続だけが解決ではないはず。
とかく役人は、自分の結論を押し付けたがる。
それが最高の案だとしても、押し付けは良くない。
おなじ結論になるとしても充分な話し合いが必要である。

いま流行の地域立やNPO立、株式会社化なども視野に入れた知恵はなかったのか。
新しい学校観で問題解決にあたらないと日本の回転に広大な構想で立ち向かった坂本竜馬のふるさとが泣くであろう。

それにしても、教育は誰が行うのか、もう一度原点に立ち返って考えて見る必要があるのではないだろうか。
問題の根源は秘密主義にあるように思える。

秘密主義といえば、日本PTAの全国協議会のホームページを久しぶりに見た。
掲示板が設置してあるのは良いが、パスワードを入れないと中が見れないようになっている。
おかしな話だ、日本PTAは誰のためにあるのか。
その予算は、PTA会費で賄われている。
会員に秘密にしてこそこそやる必要がどこにあるのか。
なにか後ろめたいことをやっていると誤解されても仕方がない。

会員に秘密にして掲示板の中で何を話し合っているのであろうか。
気にする人も居ると思う。

多分実態は、誰も書き込みをしないでただあるだけだと言う話もある。
もしそうであれば、世間の誤解を解くためにも、早々に秘密掲示板は外した方が良いのではないだろうか。

(平成16年3月3日 金山 武)


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