悩ましい問題

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 平成12年7月24日のある新聞の夕刊に学校の普通教室の冷房の問題が載っていた。記事では《東京都品川区教育委員会の岩野正彦参事は「子どもは夏の自然の中でたくましく育ってほしいという願いがある一方で、どの家庭でもクーラーが入り、子どもの育ち方も変わったという現実があり、大変悩ましい課題です」と話している。》と結んでいるのだが。
 記事の内容はともかく「大変悩ましい問題です」と言う言いまわしが気になった。普通「大変難しい問題です」と言う表現すべきところだと思うのだが、岩野さんがそのような言いまわしをしたのかどうか、又は記者の言いまわしなのか気になった。
「悩んでいる」とかの用例はあると思うのだが「悩ましい」と言った場合、難しいという意味よりも、どちらかというと「悩殺するとか」から連想される、男女間の悩みの場合に使われて来たのではないだろうか。
エアコン入れるか入れないかで「悩んでいる」から、「悩ましい」なのか、正しい使い方なのかどうか。
 その新聞は何でも大学の入学試験に一番出題される新聞らしいので、「「悩ましい」の意味を答えよ」などという問題が入学試験に出るかもしれない。
 ところで、記事には書かれていなかったが、人間の毛穴の数は3歳ぐらいまでの間に決まってしまうらしい。
 昔は、校庭での朝礼で、倒れる子どもが居たが、最近は、教室内で熱中症で倒れる子どもが多いとの話しも聞く。
先ごろの、沖縄サミットの警官用の診療施設では、熱中症になった人の数よりも風邪で診てもらった人の数の方が多かったとか。
 暑い中警備をして汗をかいた状態で冷房の効いた警備車で休憩するというパターンの繰り返しで風邪を引くことになったらしい。
 飛行機のスチュワーデスやビル勤務のOLの間の冷房病も問題になっている。
 冷房に要する電力も消費も大変である。火力発電で重油を燃やすとその結果出る排ガスで環境問題が起きる。
 冷房の効きすぎも問題である。外気温に合わせて自動的に冷房を制御するとか、28度ぐらいにするとか、冷房の仕方も変えたいものである。
 外国では、昼休みを2時間とか3時間とる習慣があるところもあるようである。
バカンスを1ヶ月近くとる国もある。
 冷房に頼るよりも、生き方や仕事の仕方をもっと自然にあったやり方に変えていく必要があるのではないだろうか。
インターネット時代には、なにも、冷房の効いたビルだけが仕事場ではなくなる。
 夏の間は過疎地で授業をするとかも考えられる。
2泊3日の林間学校や、臨海学校ではなく、街の子は山へ、山の子は海へ、1ヶ月ぐらい学校を交換して、自然との生活を体験させたらどうだろう。  学校を現状に合わせるのではなく、学校が社会の方向を示す役割もあるわけで、もう少し将来を見越した方向で考えたいものである。
(平成12年7月27日)

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