貸方借方

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 最近会計簿記の講習会に行ってきた。
簿記でつまずくのは、仕訳である。
例の取引内容を記録するするのに使う欄の、貸方、借方という呼び方。
最近は左側、右側というらしいが。
こんがらかってしまう。
貸方、借方には商人の金銭に関する思い入れがあるような気がする。
すなわち、お金を支払ったときは、「なに、貸してあるだけですぐ戻って来るわい」と思い。
お金が入ってきたら、「借りているだけだから大事に使わなきゃー」と思ったとか。
また、お金と物とは常に逆の関係にある。
物を買ったら、お金は出て行くが物が入ってくる。
逆に物を売ったらお金は入るが、物は減っている。
常に貸方借方(左右)バランスしているのである。
 ところで、最近歴史教科書の問題で騒がしい。
歴史は、その国の帳簿みたいなものである。
片方が儲かれば、片方が損をする。
片方が戦争に勝ったと言って喜んでいると、負けた方の国の国民は
打ちひしがれているのである。
歴史を共有するという議論があるが、負けたのを勝ったとし
勝ったのを負けたとすることは出来ない。
勝っても負けてもその歴史をきちんと子孫に伝えなければならない。
そして教訓を伝えなければならない。
 それは帳簿をごまかして粉飾決算を続けた会社が倒産するように
歴史をきちんと教えなければやがて国が滅ぶからである。
国の歴史は、見方によって反対の見方が出来る。
それは、物に注目して見るか、金に注目して見るかで会社の内容の見方も変わる。
それは借金していて、お金がなくても、値上がりして売れる物があれば、良い会社であるように。
評価する物差しによって変わってくるのである。
 しかし、中国や韓国のように過去を一面的に見て
他国を罵り続けるような教育を続ける愚は避けなければならない。
そのような事を続けばやがて友好的な関係を損ない
国を滅ぼす事になるからである。
 昔から「人を恨むものは穴二つというが」それは本当の事ではなく。
本当は「人を恨むものは身を滅ぼす」なのである。
如何に恥辱にまみれた歴史であっても
必ず、会計のバランスシートのように得るものがあったはずである。
歴史を教えるとは、バランスシートのように「損と得」両方がバランスしている事を教えることである。
ちょと前、NHKのラジオで韓国特集をしていたが、韓国には「恨(ハン)」というのがあって
必ず復讐するという考えがあるということを言っていたが
ああ、この国が発展しないのは、そこに原因があるんだなと思ったことがある。
日本が戦後、だれも恨まず世界に貢献すべく一生懸命働いたから今日の繁栄があったのではなかろうか。
韓国にしても、中国にしても戦後賠償の代りに経済援助と言う形で日本から
巨額の資金を得た事が近代化・発展の基になっている。
かの国の教科書には、そのような事は一行も書いていなくて、50年以上も前の日本の過去を教えているだけらしい事が、ある新聞社の調査で分かって来た。
子供に甘いものを与えつづけるのも毒になるが、苦いものだけを与えつづけるならば、性格がひねくれてくるであろう。
そのことを当然として続けるならば、やがて天の法則から外れる事になるであろう。
そのことに気がつかない、かの国の国民が気の毒である。
そんな事を考えている間に
講習会はあっという間に終わりました。
 かの問題になった教科書が一般に市販される事が決まったと言う。
読み比べて見たいものである。
それが出来るのも日本が国定教科書でなく検定教科書だからである。

(平成13年4月21日)


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