第50回日本PTA全国研究大会埼玉大会雑感



平成148月23日から24日まで埼玉県下一円で第50回日本PTA全国研究大会埼玉大会が行われました。
第三分科会、特2分科会、全体会を見てきました。
今回の大会は、主管の埼玉県PTA連合会から大会返上論もでるなど開催が危ぶまれたが、雨降って地固まるの例えのように一般市民や子供たちも得て過去最高の参加者となるなど、50周年にふさわしい大会となった。
今後の大会のあり方に教訓をもたらす大会になったと思う。

8月23日

第三分科会


受け付け風景


一寸早すぎて人影もまばら
それでも宮城県からのグループが会場が開くのを待っていた
案内の人たち
楽しそうですね
受け付け風景

会場入り口で
来年の開催県の鳥取県PTAの人たちが
テッシュペーパ―を配っていました。

記念講演

阿部進さんの講演

今回の新学習指導要領について朝日新聞が調査した結果によると3分の4の親が学力低下を心配していると出ていた。
しかしよく見ると20代の親はそんなに心配していないという結果が出ている。
子供の側に立った教育が必要である。
土日だけの学校を主宰しているが子供たちが生き生きしている。
絶対評価は子供たちのやる気を出させる。
との主張を行った。

【感想】
「ゆとりの教育」にしても「生きる力を養う」にしても子供の側に立った教育と言う面で今回の教育改革の基本思想をなすものであると思われる。
氏の話を聞いていると一見「子供の側に」立つ事が正義のように思えてくるのであるが。そして教育が引き出すものであるとの主張も頷けるのであるが、一方で教育は社会的なものであり、あるレベルの学力を維持発展し、社会的な規範をしつける場としての役割も負わされている。
最近の学力低下についての批判は「子供の側になった教育」に対する危惧を示しているのではないだろうか。
詩人の「金子みすず」の「鰯のうた」に代表される弱者の側に立ったとするある種倒錯した考えは、アポトーシスに至る思想のような気がする。
今回の教育改革も大人の側の自信喪失と目標の喪失から「負うた子に道を聞く事」なのかどうかもう少し経過を見る必要があるように感じた。

事例発表

埼玉県川里町立共和小学校
「個に応じた指導の取り組みの事例(理科)」

埼玉県立蓮田市立蓮田中学校
「生徒一人ひとりの生きる力を育む総合的な学習の時間〜学び方を学ぶ〜」

プロジェクターの故障があったが別にレシピを用意してあったので事なきを得ました。
良かったね!


アトラクション

アトラクション
埼玉市立与野中学校吹奏楽部「ポップコーンサウンズオーケストラ」の中学生とは思えない素晴らしい演奏がありました。


パネルデスカッション
「新しい学習指導要領の実現に向けた協力」

第3部会「教育課程フォーラム」
パネリスト

文部科学省大臣官房審議官 大槻達也
所沢市教育委員会学校教育課長 佐藤徳一
埼玉県さいたま市立常盤小学校校長 鈴木勝雄
前(社)日本PTA全国協議会監事 寺前臣人

感想
研究課題として「新しい学習指導要領の実現に向けた協力」
とあるようにPTAが協力するのが前提となっている事に今日の新学習指導要領を巡る混乱の原因があるような気がする。

PTAには事前に文部科学省から「新学習指導要領」についての意見を何年も前から求められ、それについて大筋のOKを出しているのだが
その結論に至る途中では一般のPTA会員の意見は入っていない。
結論が出た段階で、こうなったから協力してくれとというパターンが多い。
一昨年の山梨大会の広報委員会でも文部科学省の役人が代表が決めた事に従う事が民主主義だと言う趣旨の発言をしている。
今回問題が出て日Pでも慌ててアンケートを実施したようだが、やはり事前の意見集約ということを行う必要があるのではないか。
もう一つの問題である、学校間格差、地域格差の問題も当初から危惧された問題であり、最低限だけを公教育で行うという教育のいわばコストダウンと弱者切り捨てとも取れる動きとどう向きあうのか今後の課題として残るであろう。


特2分科会(メデイアの役割)

コーディネータ
タレント:浅木久仁子

パネリスト
女優:坪内ミキ子
ニッポン放送:亀渕昭信
テレビ東京編成局映画アニメ政策部長 岩田圭介
前(社)日本PTA全国協議会マスメディア調査委員 磯野爽

【感想】
磯野爽さんは、現在「警察庁インターネットの少年に対する有害コンテンツ検討委員」をされているようで、一見おっかない人のように思いますが結構温厚な人です。
浅木さんの軽妙な司会によりテレビとPTAは敵同士のように近年渡り合って来ましたが
お互いの主張が良く理解できたのではないかと思います。
磯野さんと亀渕さんが握手し相互理解と歩み寄りがなされました。
今後も、相互理解をするめる必要がある事を感じました。


8月24日

全体会

入場風景

子供ずれの一般の人が目立つ
フリー入場

アトラクション



秩父太鼓「高野右吉と秩父社中」

通常太鼓と言うと立って叩くのが普通であるが
このチームは何故か座って打っている。
秩父夜祭祭りに引き回される重さ20トンもある屋台の中で打ち鳴らし屋台の動きを指揮するそうである。
納得!
大入り満員

主催者発表で
県外4,000人、県内10,000人、一般3,000人、合計17,000人とか

開会行事

開会行事での国家斉唱

おやおや座ったままの人が

マスコミ関係者のようです。
マスコミの人間は偉いのかな?
日本を超越しているのかな?


ごあいさつ


赤田英博日P会長
(秋田県PTA連合会会長)

埼玉県PTA連合会長
皆さんに持って来て頂く約束をしましたが覚えてらっしゃいますか。
そては「笑顔です」から始まる挨拶
遠山敦子文部科学省大臣 埼玉県知事土屋義彦(全国知事会会長) 開催県の県知事によっては代理出席の所もあるが
本人出席で熱弁を振るわれた。

記念講演


今回の目玉「記念講演」

長島茂雄前巨人軍監督と徳光和夫アナウンサー
「夢」と言う題で

理論の上にたった感性
目標を持った表現力
志を持つ
のめりこむ
生計、身計、家計、老計、死計
ブラジルのユニホームを着て日本チャチャチャはいただけない。
祈る:自分が生きている事への感謝
など時間を30分も超過して薀蓄を語った
子供たちも大喜び




埼玉から鳥取へ

大会旗が鳥取PTA連合会の永井善郎会長へ

島根大会招待のビデオ


終わりに

 今回の大会は、週刊誌などでも取り上げられたり開催が危ぶまれました。
そのことが返って埼玉県のPTAのあり方を見直すきっかけになり、盛りあがりにつながったのではないでしょうか。
情報公開を積極的に行い開かれたPTA運営を約束したのが今回の成功の原因だと思います。
その事によって一般の人も参加できる開放された大会になった事。
通常なら、相当の金額を取られる出演者もノーギャラでつきあって頂いたこと。
 特に長島さんには30分以上も時間を超過して話していただきました。
色々今後の大会、PTAの運営の有り方に示唆に飛んだ大会になったのではないかと思います。
また、今回の成功は現役員の力は勿論ですが
今回のマスタープランそのものは、前役員会が作ったものであった事を考えるとき
ミスはミスとしてその企画力を生かす機会が永久に失われる事は忍びないと思います。
来年は島根県、準備は万全のようですが、今回取り入れられた「開かれた大会方式」をも取り入れることを
検討していただきたいものだと思います。
それから、今回の発端となったPTAと金を巡る問題は今後も起きないとも限りません。
1200万人を数えるマンモス組織であるが故に幹部には今後も様々な誘惑が有ると思われます。
大会で配布される資料の中にもそれなりの意図が隠されているものもあるのかもしれない。
一々疑ったら限がないが、決定過程がガラス張りにされ、情報公開がされるならば幾らかは改善されるのではないだろうか。
今回の事件を教訓として生かして欲しいものである。

(平成4年8月25日 金山 武)